前回の土間スラブ打設から早1ヶ月。長い梅雨のせいで全く現場進みませんでした。こちら熊本では洪水による被害が出ていますが、長坂の家はブルーシート養生でなんとか持ち堪えてくれました。
工事の再スタートまず最初は屋根仕舞いから。梅雨明け早々の猛暑日の中、屋根下地が組まれていきました。
元々あった野地板(屋根の下地板です)は、雨漏れなどもなく腐食なし。そのまま再利用します。築50年の建物ですから、この野地板も50年ものです。
下から見上げると随分隙間だらけですが、これはこれで大丈夫。隙間から白いシートが見えていますが、これが透湿防水シートというシートです。湿気は通して、水は通さないというもの。室内側で発生した水蒸気(湿気)を屋外へ排出します。
ちょっと写真が傾いていますが、屋根の最頂部(棟と言われる部分)の内部を接写しています。白いシートが透湿防水シートで、その上にあるのが通気垂木高さが30mmあります。さらにその上に針葉樹合板、これが新しい屋根の野地板になります。
絵で描くとこんな感じです。透湿防水シートは室内側で発生した水蒸気(人体・煮炊き・液体燃料の燃焼など)を建物の外に排出し、外からの水(水蒸気とは全く大きさが違う)はシャットアウトしてくれます。既存の野地板を残したのは、この透湿防水シートをしっかり張るため、そしてあとで吹き付けることになるアイシネン断熱材の受けとしていきることになるのです。
屋根の表面は、アスファルトルーフィングが張られて屋根下地は完成です。ここまでやっておけばまずは雨が降っても大丈夫。あとは、仕上げ材であるグラスファイバーシングルの施工を待つばかり。これ以降の工事は屋根屋さんに引き継がれます。
ルーフィング張る前には、朽ちていた破風板の補修や取り替えも行います。こちらは取り替え前の状態、雨風にさらされ続け、メンテナンスが出来ていなかったようです。
バシッと決まりました。
大工さんたちも、なんか楽しいみたいです。破風板の継ぎ手加工がかっこいい。
室内では、柱や間柱の追加、桁の補強などが進んでいます。
私の方は隅っこで床高さについて検討中。現在の床組み高さだと、床下のメンテナンスをやるのに低すぎるので、新規で床組みを作ります。大体、大引下端で有効高さ460mmを目指すことにしました。
と今回はここまで。梅雨明けの途端に、すごい猛暑日続き。差し入れで持っていくのはいつも金時!熊本の夏はこれに決定!
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