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執筆者の写真古市伸一郎

食卓テーブルの素材選び

連日の猛暑日続き、現場は屋根があるとはいえ灼熱です。「注文者の存在しないReborn」ですから、無理な工期設定せずに済むのがホントいいところです。


屋根の上はとんでもない暑さ、屋根屋さんには急がず休み休みに仕事してもらっています。屋根下地のアスファルトルーフィングが張り終わってますので、仕上げのグラスファイバーシングル葺き。サンドベージュというお気に入りのカラーです。


一方大工さんの方は、破風板の最後の取り付け作業中。なんだか破風板の色が違いますが、そのわけは次の写真。


ベニア板でした。破風板は杉材を使いますが、余分に材料準備している訳ではないので、ベニア板にて原寸(実際の寸法)を取って、それを型板として本番へ向かっていきます。暑い中の階段の上り下り、ありがとうございます。


構造用合板が張られた西面、窓の位置は適宜サイズに開口されています。見えているのは、右側がトイレの窓、左側が流しの前の窓。ここから長閑な田園風景が見えてきます。


構造用合板ですから、それを留めつける釘の種類にも、間隔にもルールがあります。多くの現場を見てきました、大工さん任せな現場が多いのもこの部分。設計(構造)ごとに仕様が決まっているので、設計仕様を事前に打ち合わせしておく必要があるところです。今回はN50釘を100mm間隔で設計。


合板張りが済んだ後に必要になる部材も納品されています。こちらは、窓(下端)周りからの雨漏りを防止するための部材。施工精度のアップが図れ雨漏れリスクを低減します。


こちらはアメリカからの輸入品。日本では少しずつ目にする機会が増えてきた透湿防水シート(DOWウエザーメイトプラス)です。現在日本で使われているものは、薬剤(シロアリ)による劣化や、経年劣化による性能の持続化が難しいと言われています。今後はおそらくこのような製品に切り替わっていくと思われます。


そして本日、いつものタカフジさんの加工場へ行ってきました。目的は食卓テーブルの天板選び。たくさんの素材の中から引っ張り出していただき、決定したのはこちらの板材。


サクラのハバ剥材、4枚の無垢板を接着剤で繋ぎ合わせて、180cm×85cmの大きな板材に仕上げてあります。節とか割れとかありますが、それがまた使い込む程に愛おしくなる逸品です。いわゆる一枚板ではないので、価格的にもリーズナブル。オイル拭きすれば、うっとりするほどの色合いになるはずです。こんな食卓もセットで企画するReborn住宅、合わせてソファも作りますので乞うご期待!


10月中旬の販売開始を予定していますが、梅雨の長雨と猛暑のため工程は予定より遅れ気味です。焦らずいいものをしっかり作ってまいります。

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熊本県菊池市泗水町南田島1049-2(FAD建築事務所内)

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