先日、この長坂の家の所有者の方と、Rebornについての業務委託契約を締結させていただきました。この住宅に一人で暮らされていたお母様が施設へ入られ、それ以来ずっと空き家だったとのこと。現在の管理は大阪在住の娘さん。頻繁に帰れないので、空き家バンクへ登録されていました。
内覧に何人か来られたようですが、なかなか売れずにずっとそのままだったようです。そんな空き家を私に仲介してくれたのは、地元山鹿でも老舗不動産屋さんである「三和不動産」さんでした。
Rebornの活動をご存知だったので、大阪在住の所有者へ紹介いただき、今回のReborn第一号がスタートできました。三和不動産さんありがとうございます。
契約もできたので、本格的にリノベーションへと進んでいきます。契約前に事前に耐震診断やインスペクションは済ませていました。その段階である程度リノベーションの内容は設計しておきますが、やはり本当のところは解体してみないと分かりません。ということでまずは解体ですね。
まずは、残存物を表に運び出し・・・、結構な量が出ました。
建具や棚板など、バラせるものは事前にバラしていきます。いわゆる解体とは違い、再利用を前提としたリノベーションなので、大工さんの手仕事です。
徐々に解体(*以降は分解と言います)は進み、骨組みがあらわになってきました。この段階ではまだ床の分解が残っています。
床も分解されました。床下にはいろんなものが入っていましたが、基本的には土のままでした。リノベーションの中では、ここをコンクリートスラブ(鉄筋あり)で固め、不安定な束石なども連結していきます。
この段階でやっと構造補強の検討に入ります。現場の正確な軸組を調査書き起こし、耐震補強設計に進んでいきます。
近眼用メガネ掛けたままだと図面かけないので、メガネは外します笑。でも、現場をうかがう時は掛けないと見えないので、メガネを外したり掛けたりが面倒です!
補強が必要な部分があらわになってます。この部分は屋根の重さを支えたいところに柱がありません。こんな場所がいくつかありました。これらは壁を剥いでみないと分からないところです。今回のリノベーションではこういった部分への補強はもちろん、全体的な耐震化もやっていきます。
コンクリートスラブの築造に備えて、給排水の配管を先行しておきます。水道屋さんが基礎の下に穴を掘って、配管を挿入していきます。
配管の挿入完了です。この後はいよいよコンクリートスラブの築造に進んでいきます。
とその前に、トイレの水洗化がされていない住宅だったので、便槽の処分があります。中身を吸い取り処理し、中の空洞を埋め戻して水など溜まらないように処理をします。地元の清掃事業者さんへの依頼も済ませ、コンクリートスラブ築造へ備えます。
本格的なリノベ工事が始まりました。以降は、このブログにてリノベの進捗をアップしていきます。次回は、コンクリートスラブ築造の記事を予定しています。
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