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  • 執筆者の写真古市伸一郎

浜松の空き家活用プロジェクトに邪魔してきました。

2020年1月28日、楽しみにしていた浜松の白坂隆之介さんのところへ行ってきました。白坂さんは「ヤドカリプロジェクト」と題して、地域に残っている空き家を使って、地域コミュニティの健全化を促されています。


ヤドカリプロジェクトについて


その第一号である、がんばり坂の家に到着。

*上記写真は、がんばり坂の家サイトより転記(写真家・浅川敏)


名前の通り、すごい登り坂を登ったところに白く輝く小さな平家のお家が見えてきます。建築雑誌やいくつかのメディアでも取り上げられているので、ご覧になった方もいるのではないでしょうか。


僕が知ったのも、日経アーキテクチャで2018年に紹介された時。そこからすぐにfacebookの友達申請を送り、いつかお邪魔したいと願っていました。それがやっと叶った2020年1月。


早速室内へ招き入れていただき、壁全面の書架に出迎えられます。カメラのレンズは広角を付けて行こうと思っていたのに、なぜか75mmがセットされていて、迫力の全景は撮影できず。


それでも、おぉここはというところは遠慮なくパシャリパシャリと。白坂さん手作りという合板のハシゴ、薄いベニア板ですが、踏面のたわみを補強するために取り付けられている縦リブがデザインに生きています。


お邪魔した日は、たまたまとあるメディアからの取材だったそうで、ヤドカリプロジェクトのことを根掘り葉掘り聞かれまくってました。写真撮らせていただきましたが、あの席に僕も座れるよう頑張ろうと誓いました。左手が白坂隆之介さん、右手がメディアさん。


こんなスツールもさりげなく置いてあったり。スギの積層材で作られた重ねられるスツール、少しずつづれて重なるデザインは、しまっている時も美しい。こちらは、浜松の入政建築という工務店さんが開発された「aisu」というスツールだそうです。


そして、現在動き出している第2号ヤドカリの建物を見学。築60年ほどの木造2階建て、まだ内部を一部解体したところでしたが、すでに何かオーラをまとっていました。こんなリノベ対象の空き家にどうやったら辿り着くのか?私の活動でも、そこが一番の肝になるところ。帰ってきたその答えは、「地道な飛び込み大作戦ですよ!」。やっぱり気持ちが大切ってことなんですね。


晩ご飯はうまい鰻屋さんへ、浜松といえばうなぎでしょうというものの、出てきたうなぎは表面がカリッとした独特なものでした。関西風とありましたが、九州では無いような食感で、もちろんめちゃ美味しかったです。この晩ご飯から、浜松の建築家和楽舎の山崎さん、佐藤さん、日本全国スギダラケ倶楽部天竜支部広報宣伝部長の袴田さん(通称キャッシー)たちと合流し、食後のセッションタイムへ移りました。


がんばり坂の家に戻り、ヤドカリのこと、Rebornのこと、そして今後の活動のことなど、特に盛り上がったのはキャッシーの、林業女子会について。全国には、まだまだ強者がゴロゴロいるようです。そして熊本にてその活動のセミナーが開催されるとのこと。2月13日に天草で、これはいくっきゃないでしょということでカレンダーに登録しました。


熱い時間を過ごし、名残惜しくも別れの時間が近づいてきました。最後に記念写真をということで。夕方3時くらいからの濃い8時間でした。ホテルに帰ってぐっすり休むことができました。

左から、和楽舎設計工房山崎さん、FAD建築事務所の2人、リージョン・スタディーズ白坂さん、林業女子会@静岡袴田さん(通称キャッシー)と記念撮影。


さて次の日、夕方5時には中部国際空港までたどり着かないといけないので、なかなかの強行軍。まずは、「行っといた方がいいですよ!」とお勧めされていた楽器博物館へ。世界の楽器がびっしりと展示してあり、まともに見たら時間が足りなさそうでした。その中でも、このサックスの分解展示は特に美しかった。


続いては、浜松アクトタワー展望所へ。地上45階、その眺めは迫力満点、どこまでも続く太平洋と、ほんとに雲の上に頭を出した富士山。少々揺れてるような気がして足がすくみましたが、いい眺めでした。実は、富士山を生で見るのは初めてでした。


続いて向かうは浜松城。やっぱり旅行といえば地元の史跡は押さえとかないとということで、路線バスで移動することに。展望台からバスのロータリーが見えたので、「あそこからね」と当たりをつけて向かったのですが、目的のバス亭に辿り着けづ(おそらくD4番)、ローターリーを諦め田町中央通りからの乗車に切り替えました。ロータリーバス停って難しい!


田町中央通りには、雰囲気ある建物が多く残っているようです。時代がついたいいエレベーションしています。まずは、鍵屋ビル。白坂さんに教えてもらい、リノベーションを生かした活動が進行中なビルとのこと。残念ながら営業前だったので、内部は見れませんでしたが、この時代のビルって趣ありますよね。


そして次、名前はわかりませんが、やはり同じくらいの時代のものかな。こんなプロポーションのビル、現代の収益ビルでは作れないでしょう。小さなベランダとかあるので、ひょっとしたら上層階は住宅なのでしょうか。開口の取り方が大胆でありつつ綺麗だと思います。


同じ通りに面したひときは白く輝く建物。昭和3年に建てられた静岡銀行浜松支店、設計者は中村興資平。地元浜松生まれの建築家とのこと、こんな風に時代を超えて残る建築を目指したいですね。


ずいぶんな駆け足で、次の目的地浜松城。出世城と言われるところなので、やっぱり行っとかないと。天気が良かったので、白黒のお城に青空が綺麗。徳川葵の御紋がヒラヒラと。


地元に熊本城を持つ者としては、お城の造りには自然と興味が湧きます。今回、あまりに時間がなかったため、天守閣へは入りませんでしたが、この石垣が間近で見れたのでOKです。野面積みの荒々しくも、どことなく温かみを感じる雰囲気がいいですね。珪石・石灰岩などの色も、熊本城の安山岩のように黒くないこともその一因かと。


いよいよ残り時間が少なくなってきました。お昼に餃子をどこかで食べようと思っていたのですが時間切れ。電車に飛び乗り、空港まで急ぎました。結局、空港内でCoCo壱を食すという結果に。


畑の中を走る、中部国際空港までの電車の車窓は、熊本でいえば玉名とか八代当たりを走っているような風景でした。すごく長閑なのですが、車内にはいっぱい人が乗ってます。明らかに熊本の車中とは雰囲気が違いました。


一泊二日の旅でしたが、初日の濃厚な8時間のおかげで、結構お腹いっぱいな旅になりました。すでに動き始めている、白坂さんのヤドカリプロジェクトに早く追いつけるよう、Rebornプロジェクトも実働していきます。


まずは、空き家所有者さま向けの、空き家セミナーを開催します。実案件候補が一件あるのですが、そちらは所有者さまのお返事待ち。2020年、起業して20年の今年、これまでの建築人生をドバッと注ぎ込んでいこうと思います。

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熊本県菊池市泗水町南田島1049-2(FAD建築事務所内)

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